北海道算数数学教育会
小学校部会
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3年「かけ算の筆算」<札幌市立美香保小学校 教諭 田崎 優>

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実践内容

補助資料

 

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授業実践報告、拝見いたしました。

111222…だったら、次は。」などと、数の規則性に子ども自ら目を向け、発展的に考えることができる、魅力的な教材であると感じました。「に1~3は入らないと思うよ。」「もしもが4以上なら。」などの子どもの声からも、どんな数が入りそうか自ら考えている様子が伝わり、楽しそうに数に働きかける子どもの姿が目に浮かびました。(札幌市 教諭)

 

田崎先生が育て上げた子たちとのやり取りの様子がよく伝わりました。3年生から「もしも」が自ら出てくるような手だてを日々打っていることに感心しました。また、きまりを見付けていく関数的な見方・考え方を、この時期から付けていくことで、4年生以降につながっていくことが素晴らしいと思います。お忙しい中、ありがとうございました。(札幌市 教諭)

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札幌市立栄南小学校 校長 三浦 恵

田崎先生、貴重な実践提供、ありがとうございました。
 本時までに、筆算の仕方を習得するだけでなく、位ごとに分けて考えることのよさ、乗法九九や乗法の性質を用いて、答えを求めようとする類推的な考え方、計算の手順を形式的にまとめる一般化の考え方をしっかりと積み上げることによって、被乗数の桁数が増えても、乗法のアルゴリズムがしっかり理解され、積を求める力がついていることが単元計画から分かります。
 【本時の導入について】
 数字のない、記号だけの筆算を提示されても、「□や△には同じ数字が入るんだ。」「答えはゾロ目だ。」というつぶやきが子どもたちから出たというところで関心させられました。田崎学級の子どもたちは、常に、今、見えているものから情報を読み取り、問いを考え、課題意識をもち、今日は何を考えるのか見通しをもとうとする力を育まれているのだと感じました。子どもたちの実態を的確に捉えた問題提示の仕方が素晴らしいと思いました。
 【37×☆=△△△の問題】
 授業記録の中にある「37×☆=△△△の答えは一つじゃない!」という子どものつぶやきは、まさしく「類推的に自ら問題場面に働きかける姿」を表出させた瞬間ですね。その子は「乗数が3の段ならば…」という規則性に着目できていたのでしょう。
みんなは、37×3=111 37×4=148 37×5=185 37×6=222 37×7=259 37×8=296 37×9=333と計算していく中で、積がゾロ目になる瞬間に心躍ったことと思います。
 【未習の計算もできる!】
 既習の2桁×1桁で終わらないのが田崎学級の素晴らしいところですね。積がゾロ目になるときの乗数は3の段であるという規則性が分かったら、その先も求めてみたくなる。そして、37×30、37×33、37×36…の規則性にも気付いた子どもたちは、新たな発見ができる算数を楽しんでいるのだろうと思います。
「数学的な見方・考え方」は,算数の学習の中で働かせるだけではなく, 大人になって生活していくに当たっても重要な働きをするものとなる。算数の学び の中で鍛えられた見方・考え方を働かせながら,世の中の様々な物事を理解し思考 し,よりよい社会や自らの人生を創り出していくことが期待される。
               小学校学習指導要領解説 算数編 P.28より
 これからも田崎学級の子どもたちは、田崎先生とともに、目的意識をもって問題解決に取り組み、創造的な算数の学習をしていくことを楽しみにしています。ありがとうございました。