北海道算数数学教育会
小学校部会
北数教は1958年創設の算数・数学教育を研究対象とする教育団体です。
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4年「小数のたし算」<北見市立美山小学校 教諭 森 壮汰>

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実践内容

 

 

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森先生のように練習問題で改めて、別の数値で計算の仕方を説明できるか問うことで、一人一人に学びが成立したのか評価することができるので、有効であると感じました。子どもたちは、1つの問題の計算の仕方だけで、いつでも活用できる知識・技能が育まれるわけではないと思います。森先生の実践によって、繰り返し、見方・考え方を育む大切さを学ぶことができました。貴重な実践ありがとうございました。(札幌市 教諭)

 

お忙しい中、実践資料の提供、本当にありがとうございました。ただ、練習問題に取り組むのではなく、計算の仕方を説明する活動、とても大切だと思います。隣の人とペアを組んでどのように説明したのかを交流する活動も、相手意識を高める上でも有効だと思います。友達の問題の解き方に触れる機会も入れるなど、みんなで友達の考えに場面も、算数好きが増えていきますので、是非どんどん取り入れていただけたらと思います。(札幌市 教諭)

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札幌市立緑丘小学校 校長 (北数教小学校部会事務局長) 村元 秀之

森先生、実践の提供及びご提言心より感謝申し上げます。
先生のご提言には、非常に興味深い言葉がありました。
「本時の目標に正対していない練習の時間・本時の目標に正対した練習の時間」
この言葉は、練習問題に取り組んでいる子どもが何を学んでいるのかに焦点を当て、練習問題・習熟の学習を「何のために」おこなうのか改めて捉え直すことで授業を評価するということを表しています。
実践にある3.64+2.12の計算の仕方を、「小数点をとって364+212をして576、小数点を戻して5.76」と考えたり、説明したりする子がいます。
この子が本時の目標を達成しているかどうかをどのように評価するでしょうか。
同じ計算の仕方であっても、0,01のいくつ分という「思考」をして364と表現する子と、単に小数点を外す「作業」をして364と表現する子がいます。
算数の学習には「思考」と「作業」があり、混在します。
図や数直線に表現して意味を考える「思考」と思われる場面でさえ、問題を把握せずに前時と同じように数直線をかく「作業」をして答えを導き出すことができる場合もあります。
先生に提言していただいた計算練習の場面ならなおさら、「作業」だけで正解を出してしまう子がたくさんいます。今、この子は「思考」しているのか「作業」しているのかを見抜き
「正解を出すことは大切、でも、0.01のいくつ分かという見方を忘れないで計算しているかの方がもっと大切。」
「思考」することの価値を評価として毎時間の授業で子どもに伝えることが、森先生のおっしゃる「目標に正対する授業」であると考えます。
計算は、正しいアルゴリズム(手順・手続き)を適用することによって正解を得ることができます。子どもには、手続きの便利さ、その価値も認めつつ、これまで自分たちが考え見つけ出した意味、理解してきた意味に立ち返る学びの大切さを実感させていきたいと思います。「なぜ、計算の仕方を記述や口頭で表現することが大切なのか」を子どもが理解することが最も重要ですね。
森先生の指導を受けた子どもたちは、たとえ「36.4+2.12」という問題に出会っても乗り越えていけると思います。
今後も、ぜひ先生の実践を全道の仲間にご紹介ください。貴重なご提言ありがとうございました。