北海道算数数学教育会
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5年「小数のわり算」<札幌市立新琴似小学校 教諭 岩崎 弘晃>

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実践内容

 

 

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授業実践報告、拝見いたしました。96÷1.6(整数÷小数)の問題場面について、「わる数を10倍して計算し、答えも10倍する。」と、ただ形式的に覚えるのではなく、数直線などの図を活用しながら、数の意味を明らかにしていく過程が大切である、という主張だと感じました。私も、全くその通りだと思います。活用できる知識・技能を育むためには、子どもの問題意識(問い)が軸となる授業を構成し、子どもたち自身で手続きと意味とをつなげて考え、知識・技能を獲得していく必要があると思います。 (札幌市 教諭)

 

貴重な実践の公開、ありがとうございました。数直線を活用しながら、除数が小数の場合の計算方法について意味を伴って考えていく過程にとても共感しました。マスキングによる問題提示も、問題場面を把握する上で有効であると考えられます。また、子どもの説明から出て来た「6」について焦点化することも、とても重要であると感じました。このときに、0.1mの値段を求めることによって何がよいのかについても、数直線と式、問題場面を行き来しながら子どもが考えたり表現したりする場を設定することも大切であるのではないかと思いました。(札幌市 教諭)

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札幌市立手稲宮丘小学校 校長 松村 倫宏

 本実践からは、子どもたちが数直線を活用し、演算決定とともに除法の「意味」の拡張に主体的に迫る姿がうかがわれました。
 本単元では、除法の「意味」を拡張し、除数が小数の計算を扱います。除法の「意味」の拡張とは、小数のわり算に対して、それまでの累減の考え方から割合の考え方へと発展させ、「1」と他方の数との関係を比例的な見方で分析し、「1あたり量」を求めるという捉え方を身に付けさせることを示しています。
 一方、本時における「方法」とは、問題構造の理解にあると考えます。即ち、除法の「意味」の拡張を促すために数直線は活用されるべきです。数直線を活用させるねらいは、2量の関係を比例的に捉えさせ、「1あたり量」を明確に意識させることにあります。
 小数の割り算の筆算では、「被除数と除数を同数倍しても商は変わらない」というわり算の性質を活用した「方法」が先行し、「意味」が曖昧となります。単元を通して、「意味」である「1あたり量」に立ち返らせることをねらいとした数直線の活用に留意することが重要となります。