6年「データの見方」<札幌市立緑丘小学校 教諭 澤井 雅樹>
貴重な実践の公開、ありがとうございました。既習を生かして、多様な見方・考え方をしながら「お小遣いの金額を交渉する」という目的が高い次元で達成できていて、素晴らしい実践だと思います。教師のその都度の手立ても秀逸で、妥当性を問うている場面でより子どもたちの動きが活性化して、データをどのように見て、どのように扱うかという方法知を獲得していく様子が大変勉強になりました。(札幌市 教諭)
お忙しい中、実践を提供していただき本当にありがとうございました。紙飛行機など様々な実践がある中、「お小遣いの交渉」はとても面白そうですね。この授業では、より自分ごとにすることが大切で、幅けることなく、生活経験も生かした題材が大切だと常々思っていました。より自分事になり、子どもたちが生き生きとする様子が目に浮かびます。(札幌市 教諭)
札幌市立東橋小学校 校長 野村幸明
最終的に「保護者と交渉する」という相手意識と「どのデータでどのような見方・考え方をどのように伝えたら有利な交渉ができるか」という目的意識が強く表出される授業だと思います。また、友達と比較したいという思いも強く生まれ、主体的に問題解決できます。お祭りに持っていくお小遣いをできるだけUPしたいという子どもの気持ちをうまく教材化しています。教師の発問もよく吟味されており、発問後に数学的な見方・考え方を使い、ねらいに向かう子どもの活動の着火剤となっています。今年度から学習指導要領の内容領域が5つとなり、本領域の「Dデータの活用」は、問題解決に生かす力、データを多面的に把握し、事象を批判的に考察する力の育成が目標となっています。現代社会において、この統計教育は生きていく上で必要かつ重要な資質・能力であり、必須のツールです。本時のみならず単元を通して、統計的探究プロセス(PPDACサイクル)での問題解決活動を充実させてほしいと思います。そして、この統計にかかわる単元は、今後、子どもたちは中学校でも学んでいきます。ぜひ中学校での学習内容を確認し、円滑な接続ができるようにしてもらいたいです。素晴らしい実践、ありがとうございました。
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